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【出張アカリクカレッジレポート】 世界の働き方改革:UiPathが挑むRPAビジネス編

アカリクではキャリア選択に役立つ様々なセミナー【アカリクカレッジ】を開講しています。今回は、6月26日にUiPath株式会社のオフィスをお借りして開催いたしました。UiPath株式会社日本法人代表の長谷川康一氏を講師に迎え、「Robotic Process Automationビジネスの展望」についてご講演頂いたアカリクカレッジの様子を報告します!

UiPath株式会社:Robotic Process Automation (RPA)ビジネスを展開している欧州発の世界的ベンチャー企業。ロンドン、ニューヨーク、シンガポールなど世界の主要都市に拠点を持つ。今年3月に長谷川康一氏を代表とした日本法人が立ち上がる。

RPAビジネスとは

UiPath株式会社 (以下UiPath)が展開するRPAビジネスは、日々各地で繰り返されている単純作業を人工知能を用いてソフトウェアロボットに学習させ、自動的に代行させるサービスを提供することです。UiPathの取り組みの特筆すべき点は、自動化の対象となる作業が、データの打ち込みや定例メールの送信といった、事務作業に分類される業務であることです。

産業革命以降、工場における生産の効率化・自動化が進められてきたことで人々は単純作業・重労働から解放されてきました。現代人の多くの時間がつぎ込まれているコンピュータ上のルーチンワークを自動化するという取り組みは、人類の新しい一歩ではないでしょうか。

RPAビジネスへの思い

長谷川代表は、ご経歴の中でゴールドマン・サックス証券、ドイツ銀行、バークレイズ銀行といった外資系金融機関で、主にCIO (最高情報責任者)、COO (最高執行責任者)の職に20年近く就いてきました。このようなご経歴故に、長谷川代表がRPAビジネスを重要視することは自然な気がしました。長谷川代表のRPAビジネスへの思い入れが伝わる、講演中のお言葉を1つ、取り上げます。

「現代の大企業では、少ない企業で年間100億円、多い企業では2000億円ものシステム予算がついている。例えば新しい社員を1名雇おうとすると、人事部門の人は入館証や取引システムのアカウントの準備、人事台帳への登録等々で5つも6つもシステムにアクセスしないといけない。正直に言って、人事部門の人にとってそれらのシステムは業務上使いにくい。しかし、システムが複雑で改良することにもお金が必要だからなかなか状況は変わらない。この問題への1つの答えがRPA。」

人事部門だけでなく、あらゆる部門のコンピュータで処理されるルーチンワークの自動化がUiPathの目標です。そのためにUiPathが提供するのは、既存のシステムを変更することなく業務を自動化するサービスです。企業が保有する様々なシステムを変更することなく、業務を自動化できるまさにこの点に、UiPathのRPAビジネスの魅力が表れています。

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講演される長谷川康一代表

UiPath_Fig2
RPAのデモを上映している場面

ポストドクター、博士に向けて

今回の出張アカリクカレッジは、主にポストドクターと博士課程在籍中の学生を対象とした企画でした。その理由は、UiPathでは特に博士課程を経ている人々は、未知の何かを調べ、理解し、論文として発表するという研究活動に集中して取り組んで来た経験のある人であり、そういった方々が、RPAと共にこれから日本の課題を解決していく上で大切な役割を果たすと考えているからです。

日本の企業が収益性を高めるためには、各社員の創造的活動に従事する時間が増えることが重要な要素になります。書類作りに毎日を追われて働いている人にとって、ルーチンワークに取られる時間を短縮するには、誰かのサポートが不可欠でしょう。そのサポートを担えるRPAを日本で普及させることもまた、非常に創造的な取り組みと言えるでしょう。

長谷川代表のPRAビジネス、そしてUiPath日本法人の取り組みへの講演を通して私が強く感じたことは、創造性と情熱、そして困難な挑戦をやり遂げた経験が生きるフィールドが今まさに広がってきている、ということです。

終わりに

6月26日に開催した出張アカリクカレッジは、参加された方々にも満足して頂き、盛況のうちに終了することができました。中にはUiPath社員の方々との交流会が終わっても、熱心に情報交換する参加者の方も見られました。UiPath株式会社のこれからの活躍が楽しみですね。


アカリクでは博士課程在籍者や若手研究者の皆様のキャリアを考える上での一助となるような活動を積極的に行っております。
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株式会社アカリク
「博士の選択」事務局
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